大学卒業あるいは同等の資格をお持ちでしたら、出身学科にかかわらず指定大学院の受験は可能です。出身学科によって、入試時に区別されることは基本的にありません(※)。論文の提出が必要な大学院もありますので、卒業論文と同程度の論文を準備する必要はあります。
※ただし「心理学科出身者のみ」などの制限を設けている大学院もあります。
まず、自分自身のやりたいことを突き詰める必要があります。大学院での勉強だけでなく、その後どういった方面で活躍したいのか、どんな人の役に立ちたいのかその具体像を明確にしましょう。そして大学院のパンフレットを取り寄せ、自分自身のやりたいことをもとに、カリキュラムを吟味しましょう。大学院は資格を取得するための機関ではありませんから、単に「臨床心理士になりたい」というだけでなく、自分の研究課題や意識を持っておく必要があります。
また、特待生制度や奨学金制度を設けているところもあります。通う上で費用の制約がある人はあわせてチェックすると良いでしょう。テキストや添削の問題は過去問題を分析して作成していますので、どこの大学院でも通用する実力を養えるようになっています。ただし大学によって入試問題に特色がありますので、過去問題は必ず手に入れておいてください。
提出書類がある場合は試験の出願時には完成している必要がありますので、それを目安にスタートしていただくと理想的な計画が立てられます。標準的な学習プランは受講目安期間のとおりですが、ご自身の学習ペースに合わせてじっくり進めていただいても、集中して進めていただいても構いません。もしある程度独学で進めている、といったことがあればさらに短縮は可能です。具体的なスケジュールは、入学時に担任にご相談いただけます。
通常は年2回試験があります。秋入試(8~10月)と春入試(1~3月)です。一般に秋入試より春入試の方が定員が少なく、倍率が高くなる傾向にあります。また、春入試は実施されないこともあります。一方で、2回以上の試験を実施する大学院もあります。回数や時期は大学院によって異なりますので、必ず最新の募集要項を確認しておくようにしましょう。
合格ラインは明確にはわかりません。倍率による影響もあれば、大学院ごとの方針もあり、筆記試験の結果以外にも面接や提出書類も含めた判断をする大学院もあります。
筆記試験に関しては、多くの大学院で基礎的な心理学的教養をベースに、それぞれのカリキュラムの特徴を活かした出題がなされています。ですので、該当分野に関する一通りの事柄が満足に書ければ、筆記試験はクリアできるでしょう。
面接や提出書類に関しては、こちらも大学院によって異なる観点から受験生を審査するようですが、提出書類をしっかり用意して、面接のシミュレーションを行うことが必要でしょう。なお、面接では口述試験の要素を帯びたものから、研究に向いているか、心理職としての適性などが見られますので、そのためにも知識+志望理由の明確化は欠かせません。
早ければ早いほどよいでしょう。ただし、心理学に関する知識が不足していると、問題に対して自分の意見以外に何を書かなくてはならないのかを的確につかむことができず、効果的な小論文の対策とはなりません。心理学に関する知識を十分に身につけ、普段より心理的問題に関する考察をしておくことを忘れないようにしましょう。
添削指導は、臨床心理士を目指される方にも最も効果的な学習方法といえるでしょう。なぜなら、大学院対策の受験勉強では、独学で一番苦労するのが「自分の答案があっているかどうか分からない」ということだからです。入試では記述形式で出題される場合が多いので、自分の答案を第三者に評価してもらい、合格答案の作り方を学ぶということは、入試に直結する最も合理的な勉強法といえます。
大切なアウトプットの過程ですので、ぜひご提出ください。自分で答案を作成してみることによって、頭の中で理解していることが正しい理解であるのか、あるいは自らの解答で採点者に通用するかどうか確かめることができます。逆に言えば、この過程を通らずには、大学院入試を突破するのに遠回りになってしまうでしょう。
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