一口にカウンセリングの資格といっても、世の中には多種多様なものがあります。その中で、臨床心理士は指定大学院における専門教育を修了することが、その資格試験を受けるための条件とされているほど、社会的な信頼性が高い資格です。
他学科出身者でも受験できるため、一度社会に出てからその経験を生かして臨床心理士を目指す方も増えています。そうした「心理学未習者の方でも取り組みやすい教材」を、本講座の作成においては一番のコンセプトとしました。未習者が取り組めるなら、すでに大学で心理学を勉強したことがある方も、問題なく取り組んでいただくことができます。
臨床心理士指定大学院の入試では、用語説明問題が最もポピュラーな出題形式と言ってよいでしょう。この対処法として、未習者の多くはとりあえず辞書や参考書の記載を丸覚えしようとします。おそらく心理学の概念が難解なために、手っ取り早く入試問題を解けるようにしたいという焦りがあるのでしょう。ですが、考えてみてください。自分が理解していないものをそのまま文字にしたところで、問題に適切な解答になるでしょうか?また、口述試験の際にきちんと答えられるでしょうか?私は何も用語を覚えること自体の効果を否定しているわけではありません。その覚え方を間違えると、せっかくの努力が無に帰してしまうということを言いたいのです。
本講座の教材は、きちんと内容を理解した上で用語をまとめることができ、大学院入試の準備はおろか、その後の研究活動の際にも知っておくべき心理学の学問的構えを身につけることができるものに仕上がっています。開発にあたっては、臨床心理士や心理学者といった専門家だけでなく、実際に指定大学院を受験したスタッフもメンバーに加わり、受験者にとって最も必要な学習方法を議論しました。こうして、徹底的に受験者目線の開発を行った結果、記述の正確さを維持しながらも、初学者にとって大変取り組みやすい平易な表現でテキストを編むことができました。また添削課題では、ただ記述力を養成するというだけでなく、過去問を研究の上、あらゆる論述を行う上で前提となる知識の確認ができるように厳選した出題を行っています。こちらは、現役臨床心理士の朱入れと解答例を合わせて復習することで、臨床家を目指す者として持っておくべき視点をも身につけることが可能です。
皆様も、本講座で学習をされることで、臨床心理士への目標を達成する第一歩を突破してください。